安心・安全を重視した診療環境

患者様に安全に診療を受けていただくために、当院では患者様のお口に入る器具の滅菌と消毒の管理を徹底しています。
院内の中央にある洗浄滅菌室は、超音波洗浄機やオートクレーブ(高圧蒸気滅菌器)、消毒用薬剤などを揃え、落ち着いた清潔な環境で管理を行うために、広いスペースを設けております。
ミラーやピンセットなどの基本セットは、滅菌紙といわれる特殊な紙(細菌バリア性・水蒸気ガス浸透性)で梱包し、個別に滅菌処理したものを使用しています。使用後の滅菌紙はグローブ・紙コップ・紙エプロンなどと同様にディスポーザブル(使い捨て)にしているため、衛生的です。
また、歯科用ハンドピースやその他の歯科用器具も、個別に滅菌パックに入れてオートクレーブにて滅菌しています。オートクレーブによる高圧蒸気滅菌ができないものは、薬液による消毒を行っています。薬液は、特に問題となるB型・C型肝炎ウイルスなどといった各種病原性微生物を殺菌・不活化する専用の薬剤を使用しています。

拡大視野における精密な治療

お口の中のむし歯や歯石、その他の異常には、とても小さなものや肉眼では見つけにくい場所に存在するものもあります。拡大鏡を使用することにより、これらを発見しやすくなるほか、繊細さが要求される歯科治療において、より精度の高い治療を行うことができます。
当院の歯科医師と歯科衛生士は常に高倍率(約4～5倍)の拡大鏡を使用して診療にあたっております。

さらに精密な診断・治療のための歯科用顕微鏡
（マイクロスコープ）

さらに精密な診断や治療が要求される場合には、歯科用顕微鏡（マイクロスコープ）を使用します。これにより、歯の根管（神経の通路）の内部など、従来では見ることができなかった小さな構造をも見ることができるようになりました(拡大率最大約21倍)。
マイクロスコープを使用して、肉眼では確認できなかった微細な歯の構造や歯と詰め物との隙間などを正確に見ることにより(裸眼の最小識別能力が約0.2mmであるのに対し、マイクロスコープでは約0.01mmのミクロン単位まで識別可能)、根管治療(神経の治療)・審美治療・歯周病治療などのレベルを大幅に向上することができます。
もちろん、この精巧なマイクロスコープを充分に使いこなせる技量も求められます。積極的に勉強会に参加し、常に技術の研鑽に努めています。

予防の実現に注力した診療展開

私達はできるだけ患者様の歯を削りたくありません。しかし、むし歯菌や歯周病菌に感染し、病気になってしまった部分は取らなくてはいけません。
それでも歯を削らなくて済むようにするにはどうすればいいでしょうか。
それは病気にならないようにすること、言い換えれば病気を予防することです。
まずは病気を治し、病状が安定した状態まで回復したら、その安定した状態を維持し続けていくことが極めて大切です。
歯は食事のために生涯使い続けるものであり、そのために必要な永久歯は一度失ってしまったら二度と生えてこない大事な体の一部だからです。
積極的に患者様へ予防の大切さをお伝えするにあたって、当院では以下のことが必要不可欠と考えています。

病気の治療と並行して、患者様のご理解の様子を確認しながらこの5つを少しずつお話ししていきたいと思います。
治療終了後、病気を予防していく方法については、必要に応じて予防プログラムを立案します。
こちらも患者様毎のオーダーメイドのものを作成してご提案させていただきます。